こんな方におすすめ
- マンション管理組合として保険代理店によって何が変わるのかを知りたい方
- マンション管理組合が保険の加入を検討するうえでどのような代理店を選べばいいか悩んでいる方
1 マンション保険の代理店の役割
東京海上日動、三井住友海上等、マンション管理組合向けの保険を提供している会社は多くあります。
保険に加入する際は直接これら保険会社に連絡するのではなく、保険代理店を通しての加入となります。
実はマンション管理組合が支払う保険料自体は、どの保険代理店を選んでも保険会社・保険内容が同じであれば同じ保険料となりますので、保険料はどの代理店を通しても得も損もありません。
割引を実施する代理店は無いと思いますが、保険料を値引くことは違反にあたりますので、そのような代理店での保険加入は避けた方がいいでしょう。
では管理組合にとって保険代理店の存在意義は何でしょうか?
それは保険金認定を受けるような事故等があった時に、保険金認定を勝ち取るための交渉力があるかどうかです。
この観点も含め、保険代理店の選び方は大きく3つありますので、それぞれの方法を紹介します。
保険代理店の選び方
- マンション管理会社
- マンション管理組合の役員や知り合いからの紹介
- 近隣やネットで調べる
2 マンション管理会社を保険代理店を選ぶ場合
結論としては、管理会社が保険代理店業務を行っている場合、管理会社を選ぶことをお勧めします。
理由としては一定規模の管理会社であれば、マンション保険の分野においての様々な事例を抱えており、どのような観点で保険会社に話を通すことにより認定を受けることができるかのノウハウがあります。
また、マンションの日常管理(管理組合運営サポート・管理員の派遣など)を請け負っていることで、しっかりと交渉しなければ日常管理の委託業務にも話が波及しかねず、逃げることができないため、より強い責任感、重圧を感じながら保険認定の結果を報告しなければなりません。
さらには、日常管理と保険代理店を兼ねることにより、円滑な保険申請→認定→着金との流れを構築することができます。
3 マンション理事や住民が関係する保険代理店を選ぶ場合
たまにマンション管理組合の理事や住民が営んでいる代理店を選ぶ管理組合がいます。
代理店となれば保険会社から保険代理店に対して、コミッション(手数料)が支払われます。
これは隠すような悪いことではなく、代理店として当然のことです。※当然ながら手数料の金額開示はありませんが。
そうなると、仮にマンション保険に強い代理店だとしても、管理組合役員等が関与する代理店を選ぶと、車を買い替えた、部屋をリフォームした、海外旅行に出かけた等、後ろ指をさされることもあります。(人の妬みの想像力は豊かで困ります)
マンション管理会社を代理店にしておくメリットや理事の誠実義務等も考えれば、保険代理店を自身が関与するところに変更しようとする場合、このようなことからあまりお勧めできません。
保険代理店を選ぶポイント
どこを代理店に選ぼうがマンション管理組合が支払う保険料は変わらないこと、管理会社はマンション保険に強いこと、役員等の代理店を選ぶと良からぬ噂に繋がることを考慮し、この選択肢は避けた方が良いと思います。
4 マンションの近隣やネットで調べた保険代理店を選ぶ場合
単純に近所ですぐに相談に乗ってくれると思うかもしれませんが、単にマンション保険を扱っているだけで、マンション保険に関するノウハウがあまり無い場合があります。
また、ネット等で調べても結局は紹介した方が良からぬ噂を立てられることもありますので、この選択肢も避けた方が良いと思います。
まとめ マンション管理組合の保険代理店の選び方
本記事のまとめ
- マンション保険の代理店の役割
- マンション管理会社を保険代理店を選ぶ場合
- マンション理事や住民が関係する保険代理店を選ぶ場合
- マンションの近隣やネットで調べた保険代理店を選ぶ場合
保険代理店の重要性は認識いただけましたか?
それぞれのどのような観点があるのかを確認いただき、今回の記事が各管理組合に合った保険代理店を選ぶ一助となれば幸いです。
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